こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!
「相続の手続きを進めているけれど、『名義変更』って何?相続とどう違うの?」
中小企業経営者や個人事業主の方にとって、ご家族の相続手続きは避けて通れない問題です。しかし実際に手続きに直面すると、「相続」と「名義変更」の違いがあいまいなまま進めてしまう方が多く、後々トラブルや手間が発生することも。
この記事では、「相続」と「名義変更」の違いや、それぞれの意味、手続きの流れについて、やさしく丁寧に解説します。この記事を読むことで、何をどの順序で行えばよいかが明確になり、安心して相続手続きを進めることができます。
相続と名義変更の基本的な違い
相続とは?
相続とは、亡くなった方(被相続人)の財産を、その法定相続人が受け継ぐ法律上の仕組みです。財産には、現金・預貯金・不動産・株式・債務(借金)などが含まれます。
相続が発生すると、相続人全員で「誰がどの財産を引き継ぐか」を決める必要があります。これが遺産分割協議です。
名義変更とは?
名義変更は、相続によって取得した財産の所有者を法的に書き換える手続きのことです。たとえば、不動産の登記簿や預金口座の名義を、被相続人から相続人の名前に変更することを指します。
つまり、相続が“権利を得る”ことで、名義変更は“その権利を社会的に反映させる手続き”なのです。
具体的な手続きの違い
相続の流れ(主に権利関係)
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被相続人の死亡
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相続人の確定(戸籍調査など)
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遺言書の有無確認
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遺産の調査・評価
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遺産分割協議
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相続税の申告(必要な場合)
この流れは、財産の帰属先(誰が相続するか)を明確にするためのプロセスです。
名義変更の流れ(主に手続き関係)
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不動産 → 法務局で相続登記
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預貯金 → 銀行窓口で名義変更申請
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株式 → 証券会社で手続き
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自動車 → 運輸支局で所有者変更手続き
名義変更は、相続の内容に基づいて実行される具体的な事務作業です。
ポイント整理:相続と名義変更の違い
項目 | 相続 | 名義変更 |
---|---|---|
内容 | 財産の権利が移る | 権利の名義を変える手続き |
必要書類 | 戸籍、遺産分割協議書など | 相続関係説明図、登記申請書など |
手続き先 | 相続税 → 税務署 | 不動産 → 法務局、預金 → 金融機関 |
タイミング | 死亡後すぐから順次 | 遺産分割協議後すぐ |
よくある質問Q&A
Q1. 相続をしたら自動的に名義も変わるの?
A. いいえ、自動的には変わりません。 たとえば不動産や預金などは、相続人が自ら手続きをして名義変更を行う必要があります。
Q2. 名義変更をしないとどうなるの?
A. 後々の売却や処分、相続の二次的トラブルにつながる可能性があります。 特に不動産は2024年から名義変更(相続登記)が義務化され、怠ると過料(罰金)となることがあります。
まとめ:相続と名義変更はセットで考えることが大切
「相続」と「名義変更」は別の手続きですが、どちらも相続を完了させるためには欠かせません。名義変更を怠ることで、のちにトラブルや罰則の対象になることも。
当事務所では、相続手続きと名義変更の両方をワンストップでサポートしています。わかりにくい制度や書類も丁寧にご案内します。
まずは無料相談で、不安や疑問をお聞かせください。
