こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!
最低賃金が年々引き上げられ、政府は2020年代中に全国平均1,500円を目指しています。
この流れは止まらず、最短では2029年に到達する可能性があります。
そんな中、多くの中小企業が抱くのが、
「人件費が増えて利益が出ない」
「削るしかないのか」という悩みです。
しかし、今の時代に必要なのは“削減”ではなく“最適化”です。
人件費を「コスト」ではなく、「投資」として考える視点が、
これからの経営を左右します。
“人件費削減”がもたらす3つの落とし穴
人件費削減は一時的に数字を良く見せることはできますが、
長期的には会社の競争力を弱める可能性があります。
① 優秀な人材が離れてしまう
給与や待遇を下げると、優秀な社員ほど早く離職します。
採用難が続く今、再び人を採るコストは想像以上に高いものです。
② モチベーションが下がり、生産性が落ちる
「どうせ給料は上がらない」と感じた瞬間、社員のパフォーマンスは下がります。
結果として、業務効率も利益率も悪化するという悪循環に。
③ 将来の成長投資ができなくなる
人件費を削りすぎると、教育・改善・改革への投資余力を失い、
会社の“再成長のチャンス”を逃してしまいます。
「最適化」とは?“かけるところ”と“抑えるところ”を明確に
人件費の最適化とは、同じ人件費でより高い成果を出すための設計です。
単純に削るのではなく、「構造を整える」ことが目的です。
① 数字で見る「人件費率」を把握する
まずは自社の人件費率(=人件費 ÷ 売上)を把握しましょう。
業種ごとの適正水準と比べることで、どこを改善すべきかが見えてきます。
② 成果に直結する仕事に人を配置する
売上・利益に直結しない業務を見直し、生産性の高い部門に人を再配置することで、
総人件費を変えずに収益性を高められます。
③ デジタル化・仕組み化で「働き方」を効率化する
ITツールや自動化を導入することで、
限られた人材でも業務を回せる“スリムな仕組み”を作ることが可能です。
最低賃金アップ時代に求められる「利益構造の再設計」
最低賃金1,500円時代に耐えうる企業体質を作るには、
単なる人件費コントロールではなく、利益構造そのものを見直す必要があります。
税理士法人ビジョン・ナビでは、
以下の3ステップで“数字で考える経営改善”をサポートしています。
① 粗利構造の見直し
売上・原価・人件費をトータルで分析し、
利益を確保できる仕組みを再構築します。
② 売上目標の逆算設定
必要利益から売上を逆算し、「どの水準で人件費を賄えるか」を明確化。
目標を“感覚”ではなく“数字”で立てることで、計画に実効性が生まれます。
③ キャッシュフローを意識した運用
黒字でも資金がショートすれば倒産のリスクがあります。
キャッシュフローを基盤にした“持続可能な人件費戦略”が不可欠です。
人件費は「削る」ものではなく「育てる」もの
人件費を最適化するとは、社員の能力や意欲を最大化し、
同じコストでより大きな成果を出す仕組みを作ることです。
たとえば、
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教育によって一人当たりの生産性を高める
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数字に基づく目標設定でやる気を引き出す
-
経営者自身が「数字で語る」文化を浸透させる
こうした取り組みが、結果的に利益を守り、賃上げにもつながります。
まとめ:「人件費最適化」で会社を“強くする”経営へ
人件費を減らすことは簡単ですが、会社を強くすることにはつながりません。
これからは「人件費をどう活かすか」という発想が求められます。
最低賃金1,500円時代に備えるためには、
数字で経営を見直し、人件費を“利益を生む投資”に変えることが鍵です。
税理士法人ビジョン・ナビでは、
人件費アップが利益構造に与える影響を数値で分析し、
キャッシュフローを踏まえた持続可能な賃上げ・最適化戦略を解説する
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