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青色申告のメリットとデメリット

税理士 林遼平

税理士 林遼平

「青色申告ってお得?」でも、よく分からないまま選んでいませんか

こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!

「青色申告にすると節税になると聞いたけど、本当に得なの?」
「手続きが面倒そうで、白色申告のままにしている…」

個人事業主や小規模法人の経営者の方から、よくいただくご相談です。
青色申告は確かに税務上のメリットが大きい制度ですが、内容を理解しないまま選ぶと「思ったより大変」「逆に損をした」というケースも少なくありません。

この記事では、

  • 青色申告とは何か

  • 青色申告のメリット・デメリット

  • どんな人に向いているのか

を、税務が苦手な方にも分かりやすく解説します。
「青色申告を選ぶべきか迷っている」方は、ぜひ判断材料にしてください。

青色申告とは?まず押さえておきたい基本知識

青色申告は「事前申請」が必要な制度

青色申告とは、一定の要件を満たして帳簿を作成・保存することで、税務上の特典を受けられる申告方法です。

重要なのは、
👉 事前に「青色申告承認申請書」を税務署へ提出する必要がある
という点です。

原則として、

  • 開業から2か月以内

  • または、その年の3月15日まで

に提出しなければ、その年は青色申告を選べません。
この期限を知らずに「今年から青色で」と思っても、間に合わないケースが多いので注意が必要です。

白色申告との違いを簡単に整理

白色申告は、青色申告に比べて手続きが簡単ですが、税制上の優遇はほとんどありません

一方で青色申告は、帳簿作成などの手間は増えるものの、
「節税」「資金繰り」「経営管理」
の面で大きな違いが生まれます。

青色申告のメリット|節税・経営の両面で有利

最大65万円の青色申告特別控除が使える

青色申告最大のメリットが、青色申告特別控除です。

要件を満たせば、

  • 65万円控除(電子申告+複式簿記)

  • 55万円控除(複式簿記)

  • 10万円控除(簡易帳簿)

を受けることができます。

所得が高いほど、控除による節税効果は大きくなり、
「同じ売上・同じ経費」でも、支払う税金が変わるのが大きなポイントです。

赤字を3年間繰り越せる

青色申告をしていると、事業の赤字(純損失)を最長3年間繰り越しできます。

たとえば、

  • 1年目:赤字

  • 2年目:黒字

という場合、2年目の利益と相殺でき、税金を抑えることが可能です。
開業初期や売上が不安定な事業者にとって、非常に心強い制度です。

家族への給与を経費にできる

一定の要件を満たせば、
家族に支払った給与を全額経費にできるのも青色申告の特徴です(青色事業専従者給与)。

白色申告では上限がありますが、青色申告なら「実態に合った金額」を経費にでき、所得分散による節税効果が期待できます。

青色申告のデメリット|「知らないと後悔する」注意点

帳簿作成の手間が増える

青色申告(特に65万円控除)では、

  • 複式簿記

  • 貸借対照表・損益計算書の作成

が求められます。

「帳簿が苦手」「数字を見るのが嫌い」という方にとっては、
最初のハードルが高く感じられるかもしれません。

書類保存義務が厳格

青色申告では、

  • 帳簿

  • 領収書

  • 請求書

などを原則7年間保存する義務があります。
保存が不十分だと、控除を否認されるリスクもあるため、管理体制が重要です。

形式だけ青色申告でも意味がない

「青色申告にしたけど、帳簿は適当」
この状態は非常に危険です。

要件を満たしていなければ、

  • 特別控除が受けられない

  • 税務調査で否認される

といったリスクがあります。
正しく運用してこそ、青色申告のメリットが活きる点は必ず理解しておきましょう。

青色申告が向いている人・向いていない人【整理】

青色申告が向いている人

  • 節税をしっかり意識したい

  • 事業を継続・拡大していく予定がある

  • クラウド会計や税理士を活用できる

こうした方には、青色申告は非常に相性が良い制度です。

白色申告のままでもよいケース

  • 副業レベルで収入が少額

  • 事業を継続する予定がない

  • 帳簿管理がどうしても難しい

無理に青色申告を選ぶ必要はなく、事業規模や状況に応じた選択が大切です。

よくある質問(Q&A)

Q1. 青色申告は途中から変更できますか?

A. はい、可能です。ただし、事前申請の期限を過ぎると、その年は適用できません。翌年から青色申告にする場合でも、早めの申請が必要です。

Q2. 青色申告は税理士に依頼しないと無理ですか?

A. クラウド会計を使えば自分で行うことも可能です。ただし、ミスや手間を考えると、税理士に依頼することで結果的に安心・効率的になるケースが多いです。

まとめ|青色申告は「正しく使えば」強力な味方になる

青色申告は、
✔ 節税
✔ 赤字対策
✔ 経営管理の強化

といった多くのメリットがあります。一方で、帳簿作成や管理の手間といったデメリットも無視できません。

大切なのは、
**「自分の事業に合っているか」「きちんと運用できるか」**を見極めることです。

税理士法人ビジョン・ナビでは、

  • 青色申告にすべきか迷っている

  • 帳簿が追いついていない

  • クラウド会計を導入したい

といった中小企業・個人事業主の方向けに、無料相談を行っています。
青色申告を「負担」ではなく「武器」に変えたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

税理士 林遼平
執筆者:税理士 林遼平
林 遼平(はやし・りょうへい)税理士登録番号:124948号 税理士法人ビジョン・ナビ代表社員。京都出身。大学在学中に公認会計士試験に合格し、東京の監査法人にて上場企業の監査業務を担当。地元京都に戻り、平成29年より現法人の代表社員に就任。税務・会計に加え、IT導入支援や経営計画、労務対応にも精通。公認会計士・税理士・行政書士・社会保険労務士の4資格を保有し、中小企業の経営支援に力を注いでいる。