こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!
「経理のミスがなくならない…」
「請求書の漏れ・支払いの遅れ・記帳の誤りが繰り返される」
中小企業にとって、経理のミスは信用低下や資金繰りの悪化につながる深刻な問題です。
しかし、多くのミスの根本原因は 担当者のスキル不足ではなく、“業務フローが整っていないこと” にあります。
逆に言えば、誰が担当しても同じ手順で経理が進む仕組みを作ることができれば、ミスは大幅に減らせます。
この記事では、今日から実践できる
「経理ミスをゼロに近づける業務フロー作成法」
をやさしく・実務的に解説します。
■ 経理ミスが起こる本当の原因
① 担当者ごとの“思い込みルール”が存在する
経理ミスの多くは、担当者ごとにやり方が異なる「属人化」によって発生します。
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領収書の並べ方が人によって違う
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会計ソフトに入力するタイミングがバラバラ
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支払い処理の日が決まっていない
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消費税区分の判断が統一されていない
このように、ルールが明確でないと、誰が作業してもバラつきが出てミスにつながるのです。
② 情報やデータが点在している
経理の書類が社内に散らばっていると、ミスが発生しやすくなります。
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請求書がメールと紙で混在
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探しても見つからない領収書
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銀行データが各担当者のPCに保存
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パスワードが共有されていない
これらは“探す時間”を増やし、入力漏れや請求漏れの原因になります。
■ ミスを減らす業務フローの作り方
① 経理業務をすべて棚卸しして書き出す
フロー作成の第一歩は、現状を「見える化」することです。
まず、以下を紙やクラウドに書き出します:
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請求書の受領 → 発行 → 送付
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領収書管理
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支払い処理
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入金確認
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給与計算
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会計ソフトへの入力
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税理士への資料提出
“誰が、いつ、何をするのか” を時系列で洗い出すだけで、問題点が明確になります。
② 月次のルーティン化と締め日を設定
次に、作業を「毎月の固定スケジュール」に落とし込みます。
例:
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1〜5日:先月分の領収書回収
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10日:請求書の発行
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15日:支払いデータの作成
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20日:給与計算
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月末:銀行残高チェック・会計ソフトの締め
こうしたルーティン化により、抜け漏れが大幅に減ります。
③ 書類・データを一箇所に集約
情報が分散しているとミスが起きます。
クラウドストレージや専用フォルダを作り、データを集約しましょう。
集約すべきデータの例:
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請求書(発行・受領)
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領収書スキャンデータ
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振込予定表
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給与データ
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契約情報・銀行ID
“探さない仕組み”を作ることがミス削減につながります。
■ 再現性を高めるための仕組み化のポイント
① 経理チェックリストを作成する
業務フローとセットで重要なのが チェックリスト です。
毎月同じチェックをすることで、ミスが起きにくい環境になります。
例:
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領収書の枚数は合っているか
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売上の未計上はないか
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銀行残高と帳簿が一致しているか
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税区分は正しいか
チェックリストは「ダブルチェック」にも使えます。
② 外注や税理士を活用して誤りを防ぐ
経理担当が一人の会社ほど、ミス発見が遅れます。
外部チェックが入ることで、正確性が飛躍的にアップします。
外注活用のメリット:
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専門家がチェックしてくれる
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ミスがあればすぐ修正
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決算時の修正が大幅に減る
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属人化しないため業務が止まらない
“ミスをゼロに近づける仕組み”として外注は非常に効果的です。
ポイント整理
経理ミスをゼロにするフロー構築のポイント
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業務をすべて“見える化”する
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月次のルーティンと締め日を決める
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データ・書類をクラウドで一元管理
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チェックリストを作り再現性を高める
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外注や専門家のダブルチェックで精度向上
よくある質問(FAQ)
Q1:小さな会社でも業務フローは必要ですか?
A:必要です。
むしろ少人数の会社ほど属人化しやすく、ミスが起こりやすいため、フロー作成が効果を発揮します。
Q2:業務フローは紙とデジタルどちらが良い?
A:クラウドでの管理が最もおすすめです。
修正・共有が簡単で、担当者変更時にもスムーズに引き継げます。
まとめ
経理ミスは、担当者の能力だけでなく 「仕組みの問題」 で起こることがほとんどです。
業務フローを整えることで、誰が担当しても正確に同じ作業ができ、ミスが劇的に減ります。
「うちも経理フローを整えたい」
「属人化をなくしたい」
「ミスをゼロに近づけたい」
そんな方は、ぜひ 税理士法人ビジョン・ナビの無料相談 をご活用ください。
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