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経理DXとは何か?中小企業が導入すべき理由

税理士 林遼平

税理士 林遼平

こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!

「経理がいつも月末にバタつく…」「請求書や領収書の管理が煩雑で、ミスが出てしまう…」
多くの中小企業経営者・個人事業主の方が、日々の経理業務に課題を感じています。

しかし近年、経理DX(デジタルトランスフォーメーション)の導入によって、これらの悩みが大きく改善されるケースが増えています。
経理DXとは、単なる“IT化”ではなく、経理業務をデジタルと自動化で根本から効率化する取り組みのこと。

本記事では、

  • 経理DXとは何か

  • 中小企業が導入すべき理由

  • 具体的なメリットとポイント
    をわかりやすく解説します。

■ 経理DXとは?

経理DX(経理デジタルトランスフォーメーション)とは、クラウド会計ソフトやAI、RPAなどのデジタル技術を活用し、記帳・請求・経費精算などの経理プロセスを自動化・効率化することです。

従来の「紙・手入力・Excel中心」の経理から脱却し、

  • データ連携

  • 自動仕訳

  • 電子帳簿保存法対応

  • 請求業務のオンライン化
    などを実現する動きが急速に進んでいます。

関連法令については国税庁の「電子帳簿保存法」ページも参考になります:

■ 中小企業が導入すべき理由

① 人手不足・後継者不足への対応

中小企業の共通課題として「バックオフィスの人材確保」が挙げられます。
経理DXにより手入力作業が減るため、限られた人数でも経理業務を回せるようになります。

② ミスの削減・情報の一元化

Excel管理の場合、

  • 入力ミス

  • データの最新版が分からない

  • ファイル紛失
    などのトラブルが起こりがちです。
    DXにより自動化・クラウド管理が進むことで、ヒューマンエラーの大幅削減が期待できます。

③ 経営判断のスピードが上がる

データがリアルタイムで更新されることで、

  • 月次決算の早期化

  • キャッシュフローの見える化

  • 補助金申請に必要な資料の迅速な準備
    など、経営判断が速くなります。

④ 電子帳簿保存法・インボイス制度への対応

2024年以降、経理の電子化はほぼ必須となりました。
DXを進めることで、法令対応をスムーズに行えます。

 ポイント整理

◆ 経理DXでできること(まとめ)

  • 自動仕訳(銀行・クレカデータ連携)

  • 請求書の電子発行

  • 経費精算のペーパーレス化

  • 電子帳簿保存法対応

  • リアルタイムでの業績把握

◆ 導入の流れ

  1. 現在の経理業務を棚卸し

  2. 課題の洗い出し

  3. 導入するクラウド会計・システムを選定

  4. 運用ルールを作成

  5. 試験運用 → 本運用へ

◆ 中小企業が得られるメリット

  • 人件費削減

  • ミス削減・生産性向上

  • 経営判断のスピードアップ

  • 法令対応の効率化

④ よくある質問(Q&A)

Q1. 経理DXを始めるには、まず何から手を付けるべきですか?

A. まずは「現状の経理フローの整理」から始めることが重要です。どの作業が手作業で、どこに時間がかかっているのかを明確にすると、導入すべきツールが見えてきます。

Q2. DXを導入するには高額な費用が必要ですか?

A. クラウド会計ソフトは月額数千円から利用でき、初期費用を抑えることが可能です。経理担当者の作業時間削減を考えると、投資対効果は非常に高いケースが多いです。

Q3. 経理が苦手でもDXを使いこなせますか?

A. はい。最近のツールはUIがシンプルで、税理士と連携して運用することで安心して導入できます。当事務所でも導入支援を行っています。

 まとめ

経理DXは、単なる作業効率化ではなく、中小企業の経営力を高める手段です。
これからの時代、経理のデジタル化は避けて通れません。

「どのツールを選べば良いか分からない」
「電子帳簿保存法への対応が不安」

そんなお悩みがあれば、税理士法人ビジョン・ナビの無料相談をご活用ください。
貴社に最適な経理DXの導入をサポートいたします。

税理士 林遼平
執筆者:税理士 林遼平
林 遼平(はやし・りょうへい)税理士登録番号:124948号 税理士法人ビジョン・ナビ代表社員。京都出身。大学在学中に公認会計士試験に合格し、東京の監査法人にて上場企業の監査業務を担当。地元京都に戻り、平成29年より現法人の代表社員に就任。税務・会計に加え、IT導入支援や経営計画、労務対応にも精通。公認会計士・税理士・行政書士・社会保険労務士の4資格を保有し、中小企業の経営支援に力を注いでいる。