経営者が“数字に強くなる”ためのクラウドレポート活用術サムネイル画像

経営者が“数字に強くなる”ためのクラウドレポート活用術

税理士 林遼平

税理士 林遼平

こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!

「数字が苦手で、決算書を見てもよく分からない…」
「月次報告が遅く、経営判断に活かせていない」

京都の中小企業の経営者の方から、こうした悩みをよく伺います。実は、数字に強くなるために必要なのは“専門知識”よりも、
「正しい数字を、分かりやすく見る習慣」
です。

いま多くの企業が導入している クラウド会計には、
・利益
・資金繰り
・売上の動き
を見える化するレポート機能が備わっており、これを使いこなすだけで経営判断の質は大きく変わります。

この記事では、税理士として多数のクラウド会計導入を支援してきた視点から、
経営者が“数字に強くなる”ためのレポート活用術
を分かりやすく紹介します。

 クラウド会計レポートが経営者に与えるメリット

① 数字がリアルタイムで見える

従来の決算書や月次資料は、「月末に締めて、翌月中旬に確認する」のが一般的でした。
クラウド会計なら、銀行残高や売上・経費の動きがリアルタイムに反映され、
「今、会社がどんな状況にあるのか」
を即座に把握できます。

② 専門知識がなくても“視覚的に”理解できる

freeeやマネーフォワードには、
・グラフ
・チャート
・ダッシュボード
を使った分かりやすいレポート機能があります。

数字が苦手な経営者でも、
“感覚で経営状況をつかめる”
のが大きな特徴です。

■ 数字に強くなるために見るべき3つのレポート

① キャッシュフローレポート(資金繰りの見える化)

経営において最も重要なのは“お金が回るかどうか”。
クラウド会計では、
・入金予定
・支払予定
・今後の資金残高の推移
をグラフで確認できます。

特に、支払が重なる時期や資金ショートの兆候を早く察知できるため、銀行借入や支払調整の判断がしやすくなります。

② 売上・利益レポート(収益構造の理解)

売上だけ見ていても経営は改善しません。
クラウドレポートでは、
・粗利率
・固定費の動き
・利益の構造
が一目で分かります。

「売上が上がっているのに利益が増えない」
といった状況も原因を把握しやすく、改善につながります。

③ 部門・商品別レポート(儲かる部分を発見)

店舗別、部署別、商品別に利益を分析できるレポートがあると、
「どこが儲かっているのか」
「どの部門が足を引っ張っているのか」
を明確に把握できます。

ムダな経費削減よりも、
「伸ばすべき事業の発見」
につながるため、経営判断がしやすくなります。

■ 税理士がすすめる“クラウドレポートの正しい使い方”

① 毎週10分だけ“数字をチェックする時間”をつくる

数字に強い経営者の共通点は、
「数字を見る習慣がある」こと。
毎週決まった時間にレポートを開くだけで、数字への苦手意識は自然と消えていきます。

チェックすべき項目は、

  • 銀行残高

  • 売上の推移

  • 経費の増減
    のたった3つで十分です。

② 気になる変動があれば“原因を探す”クセをつける

数字に強くなるポイントは、
「なぜ増えた?なぜ減った?」
を考えることです。

・売上が減った → 特定の取引先か?季節要因か?
・経費が増えた → 広告?人件費?設備?
こうした小さな疑問の積み重ねが、経営判断の精度を高めます。

③ 税理士と月次で振り返りを行う

クラウド会計はリアルタイム共有が可能なため、税理士との月次ミーティングが格段に効率的になります。
数字を整理しながら、
・改善ポイント
・資金繰り
・節税の視点
を一緒に確認することで、より実践的な経営判断ができるようになります。

 ポイント整理

【経営者が見るべきクラウドレポート】

  • 資金繰りレポート

  • 売上・利益レポート

  • 部門別・商品別レポート

【数字に強くなる3ステップ】

  1. 毎週10分の“数字チェック時間”を習慣化

  2. 気になる変動は原因を深掘り

  3. 税理士と月次振り返りで経営判断の質を向上

よくある質問Q&A

Q1:数字が本当に苦手ですが、クラウド会計で理解できますか?

A:はい。グラフやチャートで視覚化されるため、従来の決算書よりはるかに理解しやすいです。数字を読む力は、継続するほど自然と身につきます。

Q2:レポートを見る時間がないのですが…

A:毎週10分だけでも問題ありません。数ヶ月続けると、“数字を見る”こと自体が経営の武器になり、意思決定が大きく変わってきます。

まとめ

クラウド会計のレポートを使いこなせば、数字が苦手な経営者でも
“数字に強い経営者”
へと必ず変わります。

・数字を見る習慣
・変動の理由を考えるクセ
・税理士との月次振り返り

この3つを実践するだけで、会社の利益改善や資金繰り改善に直結します。

「うちでもクラウドレポートを活用できる?」
「どのサービスが合っている?」

と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。
税理士法人ビジョン・ナビでは、クラウド会計の導入からレポート活用まで無料相談でサポートしています。

税理士 林遼平
執筆者:税理士 林遼平
林 遼平(はやし・りょうへい)税理士登録番号:124948号 税理士法人ビジョン・ナビ代表社員。京都出身。大学在学中に公認会計士試験に合格し、東京の監査法人にて上場企業の監査業務を担当。地元京都に戻り、平成29年より現法人の代表社員に就任。税務・会計に加え、IT導入支援や経営計画、労務対応にも精通。公認会計士・税理士・行政書士・社会保険労務士の4資格を保有し、中小企業の経営支援に力を注いでいる。