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【事例】クラウド会計導入で経理時間を50%削減した京都企業の成功要因

税理士 林遼平

税理士 林遼平

こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!

「経理が月末になるとパンクする…」「紙とExcelが混在していて処理が遅い…」
京都の中小企業からは、このような声を日常的に耳にします。

特に

  • 入力作業に追われて数字を分析できない

  • 経理担当者が1人のため属人化が深刻

  • 会計ソフトが古く操作が複雑

といった悩みは、多くの企業で共通しています。

そんな中、クラウド会計の導入によって経理時間を50%削減した京都企業の成功事例があります。

この記事では、

  • その企業が抱えていた課題

  • クラウド会計導入のプロセス

  • なぜ50%もの業務削減を実現できたのか

  • 他社が真似できる成功要因は何か

を、分かりやすく解説します。

同じ悩みを持つ企業にとって、実践しやすいヒントが詰まっています。

導入前の課題(京都・製造業A社のケース)

① 二重入力による作業のムダが多かった

A社では、

  • 請求書は紙で保管

  • 会計ソフトには手入力

  • さらに社内管理用にExcelへ転記

という「三重管理」が発生していました。

経理担当者は入力作業だけで毎月20〜30時間を使い、
本来行うべき 分析・管理業務が後回しになっていたのです。

② 締日が近づくと残業が当たり前

月末になると、

  • 領収書の整理

  • 未処理伝票のチェック

  • 担当者への確認依頼

  • 売掛・買掛の突合せ

といった業務が集中し、毎月のように残業が発生。

経理担当者は疲弊し、
「このままでは退職されてしまうのでは…」という危機感がありました。

③ 税理士とのやり取りにも手間がかかっていた

A社は紙の資料を郵送し、税理士側が入力して戻すという非効率な方法を取っていました。
資料の抜け漏れも多く、税理士との確認作業だけで丸一日かかることも。

「データの一元化ができず、常に探し物をしている状態」
これが導入前のA社でした。

クラウド会計導入のプロセス

① 業務フロー整理と現状診断

まず、A社の実務をすべて洗い出し、

  • どこにムダがあるのか

  • どの業務を自動化できるのか

  • 誰がどの権限を持つべきか

を明確にしました。

紙の量が多かったため、電子帳簿保存法への対応も同時に進める方針になりました。

② 連携しやすいクラウド会計(MFクラウド)を選定

選定の決め手は、

  • 銀行・クレカ連動の強さ

  • 請求書・経費精算との自動連携

  • 製造業でも使いやすい仕訳ルール

  • 税理士とのデータ共有がスムーズ

といった特徴でした。

会計だけでなく、勤怠・請求書などの周辺システムも含めてクラウド化を進めました。

③ データ移行・初期設定を丁寧に実施

成功のポイントは、ここを急がず丁寧に進めたことです。

  • 勘定科目の整理

  • 製造業特有の管理項目を追加

  • 仕訳ルールの自動化設定

  • 過去データの移行

  • 電子申請と電子保管の仕組みづくり

これにより、導入後の運用がスムーズになりました。

④ 社内研修+1ヶ月の伴走サポート

A社の経理担当者はクラウド操作に不慣れだったため、
毎週オンラインで操作レクチャーを実施。

さらに、税理士側が仕訳の確認と自動化ルールを修正し、
“使いながら完成するシステム”に仕上げていきました。

経理時間が50%削減できた理由(成功要因)

① 二重入力を徹底的になくした

クラウド化により、

  • 銀行取引の自動取り込み

  • クレカ明細の自動連携

  • 請求書データの自動反映

  • 領収書スキャン→自動仕訳

が可能になり、入力作業は半分以下に。

「入力ではなく確認する仕事」に変わりました。

② 紙の書類を撤廃し、電子保管に統一

紙の請求書・領収書はすべてPDF化。
電子帳簿保存法に沿った形で保管ルールを整備しました。

  • 探す時間がゼロ

  • 過去資料も一瞬で検索

  • 税理士との共有もワンクリック

となり、確認作業が大幅に短縮されました。

③ 税理士とリアルタイムでデータ共有

紙の郵送やメールのやり取りがなくなり、
税理士はリアルタイムでデータを確認。

その結果、

  • 月次決算が早くなる

  • 質問・修正がすぐにできる

  • 資金繰りアドバイスもスピーディ

という体制が整いました。

④ 周辺業務(勤怠・請求・経費)もクラウド化した

会計だけクラウドにしても、効果は限定的です。

A社は、

  • 経費精算アプリ

  • 勤怠管理クラウド

  • 請求書発行システム

を同時にクラウド化したことで、
会計に流れるデータの自動化が一気に進みました。

これが50%削減という大きな成果につながった最も大きな要因です。

ポイント整理

A社が成功した4つの理由

  • 二重入力をゼロにする設計

  • 書類の電子化で検索時間を削減

  • 税理士とのリアルタイム連携

  • 周辺システムまで一気にクラウド化

導入ステップ(実例ベース)

  1. 現状の整理(業務棚卸し)

  2. クラウド会計+周辺ツールの選定

  3. 初期設定・データ移行

  4. 社内研修・運用の定着支援

よくある質問Q&A

Q1:クラウド会計は経理が苦手でも使えますか?

A:はい。むしろ従来型の会計ソフトより直感的で、操作が簡単です。
自動化される部分が多いため、経理初心者でも運用しやすくなります。

Q2:紙の書類が多い会社でもクラウド化できますか?

A:可能です。
最初だけスキャン作業が必要ですが、
運用が始まれば紙を大幅に減らせます。
電子帳簿保存法に対応した仕組みづくりもサポートできます。

まとめ

A社のように、クラウド会計導入で経理時間を50%削減した事例は増えています。
共通しているのは、**「会計だけでなく周辺業務までクラウド化した」**ことと、
税理士と一体で運用設計をした点です。

「自社も同じような削減効果が出るか知りたい」
「クラウド導入の相談をしたい」

という経営者様は、ぜひお気軽にご相談ください。

税理士法人ビジョン・ナビでは、クラウド会計の無料相談を実施しています。

税理士 林遼平
執筆者:税理士 林遼平
林 遼平(はやし・りょうへい)税理士登録番号:124948号 税理士法人ビジョン・ナビ代表社員。京都出身。大学在学中に公認会計士試験に合格し、東京の監査法人にて上場企業の監査業務を担当。地元京都に戻り、平成29年より現法人の代表社員に就任。税務・会計に加え、IT導入支援や経営計画、労務対応にも精通。公認会計士・税理士・行政書士・社会保険労務士の4資格を保有し、中小企業の経営支援に力を注いでいる。