安い顧問料に飛びつく前に、考えておきたいこと
「月額顧問料が1万円も安くなるなら、今の税理士を変えようかな」
「ネットで“格安顧問”と出てきたけど、本当に大丈夫?」
こう感じたことはありませんか?
確かに、顧問料が安い税理士事務所は魅力的に見えます。しかし、安さだけで選ぶと、結果的にコスト以上の損失を招くこともあるのです。
この記事では、税理士として多くの中小企業を支援してきた立場から、
「安い税理士に潜むリスク」と「信頼できる税理士を見極めるポイント」をわかりやすく解説します。
顧問料の“見えない差”を理解することで、安心して相談できるパートナーを選べるようになります。
安い税理士に依頼することのメリット・デメリット
メリット|コストを抑えられる・スピード重視の対応がある
顧問料が安い税理士事務所の中には、業務を効率化してコストダウンを実現している事務所もあります。
例えば、クラウド会計ソフトの導入やチャットでのやり取りによって、作業工数を削減し、スピーディーに対応できるケースもあります。
「最低限の申告業務だけお願いしたい」という個人事業主にとっては、費用対効果の高い選択になる場合もあります。
デメリット|「安さの裏」にあるサポート不足のリスク
しかし一方で、低料金を実現するために担当者1人が多数の顧客を抱えているケースも少なくありません。
結果として、
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質問への返答が遅い
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決算時しか連絡が取れない
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節税や資金繰りの提案がほぼない
といった“相談できない関係”に陥りがちです。
税理士は「数字をまとめる人」ではなく「経営の伴走者」。
安さだけで選ぶと、本来受けられるはずのアドバイスを逃してしまう可能性があります。
「安い顧問料」がもたらす3つのリスク
① 相談がしづらく、経営判断が遅れる
経営には常にタイミングが求められます。
たとえば「今、設備投資をすべきか」「助成金を活用できるか」などの判断は、日々の相談体制が整っていなければすぐに遅れます。
安価な顧問契約では「決算・申告以外は別料金」という契約が多く、相談が有料になる心理的ハードルも生じます。
その結果、相談せずに判断して失敗してしまう経営者も少なくありません。
② 節税・資金繰りなどの“提案力”が弱い
優れた税理士は、単に会計処理をするだけでなく、
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節税の提案
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資金繰りの改善
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融資対策や補助金申請のサポート
など、経営を支える提案を行います。
ところが、低料金事務所では「業務範囲が限定的」で、これらの提案が十分に受けられない場合があります。
結果的に、**安く契約したはずが、節税チャンスを逃し“高くつく”**こともあるのです。
③ 担当者変更や引き継ぎミスのリスク
安価な顧問料を維持するために、スタッフの入れ替わりが頻繁な事務所もあります。
担当者が変わるたびに「前の話が伝わっていない」「同じ説明を何度もする」といったトラブルが発生しやすくなります。
経営の背景やビジョンを理解してもらえない税理士では、長期的なサポートが難しいのが現実です。
信頼できる税理士を見極めるポイント
① 顧問料の「内訳」を明確にしてくれるか
顧問料の安さだけでなく、料金に何が含まれているかを確認することが重要です。
たとえば、
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月次面談の有無
-
資金繰り相談が含まれるか
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決算・申告以外の追加費用の有無
などを具体的に質問しましょう。
丁寧に説明してくれる税理士ほど、信頼できます。
② 経営課題に寄り添う姿勢があるか
「税金の話」だけでなく、「今後の投資」「人件費」「資金調達」など、経営全体の相談に乗ってくれる税理士は、長期的なパートナーとして理想的です。
経営者の悩みに耳を傾け、数字を超えた提案ができる税理士を選ぶことが、企業成長の近道になります。
チェックリスト|税理士選びの見直しポイント
| チェック項目 | 現状 | 改善の必要性 |
|---|---|---|
| 税理士にすぐ相談できる関係か | □はい / □いいえ | □見直し必要 |
| 節税・融資の提案を受けているか | □はい / □いいえ | □改善要 |
| 顧問料の内訳を理解しているか | □はい / □いいえ | □確認要 |
| 担当者が頻繁に変わっていないか | □はい / □いいえ | □注意要 |
3つ以上「いいえ」がついた場合は、顧問契約の見直しを検討するタイミングです。
よくある質問Q&A
Q1:安い税理士でもきちんと申告してくれますか?
A:もちろん、基本的な申告業務は行われます。
ただし、安価な契約では「最低限の処理」にとどまり、節税提案や経営相談が対象外の場合があります。
契約前に業務範囲を明確に確認しましょう。
Q2:顧問料の相場はどれくらいですか?
A:会社の規模や業種によりますが、一般的には月3万〜5万円前後が多い傾向です。
(※参考:日本税理士会連合会)
相場より大幅に安い場合は、サポート体制に注意が必要です。
まとめ:安さよりも「信頼」で選ぶ時代へ
税理士は「数字の専門家」であり、同時に「経営の相談役」です。
顧問料の安さだけで判断すると、経営判断を誤るリスクが生まれます。
税理士法人ビジョン・ナビでは、
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