個人事業主が節税で必ず押さえるべきポイント― 「知らないだけ」で損をしないための基本と実務 ―サムネイル画像

個人事業主が節税で必ず押さえるべきポイント

税理士 林遼平

税理士 林遼平

節税は「裏ワザ」ではなく「知っているかどうか」で差がつく

こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!

「もっと節税できるはずなのに、何をすればいいか分からない」
「経費は入れているけど、本当にこれで合っているのか不安…」

個人事業主の方から、こうした声をよく耳にします。
節税というと、難しいテクニックや特別な対策を想像されがちですが、実際には基本を押さえているかどうかで、納める税金は大きく変わります。

この記事では、

  • 個人事業主が必ず理解しておくべき節税の考え方

  • 今日から実践できる具体的な節税ポイント

  • やってはいけない節税の勘違い

を、税務初心者の方にも分かりやすく解説します。
「毎年なんとなく確定申告をしている」方こそ、ぜひ最後までご覧ください。

節税の前提知識|個人事業主の税金の仕組みを理解する

節税=「税金を減らす」ではなく「正しく減らす」

まず大切なのは、節税は脱税とはまったく別物だという点です。
節税とは、税法で認められた制度やルールを正しく使い、本来払わなくてよい税金を減らすことを指します。

逆に、

  • 売上を少なく申告する

  • 私的な支出を無理やり経費にする

といった行為は、税務調査で指摘されるリスクが高くなります。
節税は「正確な申告」があってこそ成り立つものです。

個人事業主に関係する主な税金

個人事業主が意識すべき税金は、主に以下のとおりです。

  • 所得税

  • 住民税

  • 個人事業税

  • 消費税

  • 国民健康保険料

節税対策は、これら複数の負担に影響するため、総合的に考えることが重要です。

個人事業主が必ず押さえるべき節税ポイント①|経費の正しい考え方

「経費になる・ならない」の判断基準

経費とは、事業を行うために必要な支出です。
判断のポイントは、「その支出が売上にどう関係しているか」を説明できるかどうかです。

  • 打合せのための飲食費

  • 業務用パソコン・ソフト代

  • 事務所家賃・通信費

これらは代表的な経費ですが、私的利用が混ざる場合は按分が必要になります。

領収書がないと経費にできない?

原則は領収書が必要ですが、

  • クレジットカード明細

  • 銀行振込の記録

など、支出を証明できる資料があれば認められるケースもあります。
ただし、税務調査では説明責任が求められるため、証憑管理は節税の基本です。

個人事業主が必ず押さえるべき節税ポイント②|青色申告を活用する

青色申告特別控除は最大65万円

青色申告を正しく行うことで、
最大65万円の所得控除を受けることができます。

これは、売上や経費を増やさなくても、
申告方法を変えるだけで節税できる非常に強力な制度です。

特に、

  • 複式簿記

  • 電子申告(e-Tax)

を満たせば、節税効果は大きくなります。

赤字を将来に活かせるのも大きなメリット

青色申告では、事業の赤字を最長3年間繰り越しできます。
開業初期や投資が先行する時期には、将来の税負担を軽くできる重要な制度です。

個人事業主が必ず押さえるべき節税ポイント③|各種控除・制度を使い切る

小規模企業共済は「最強の節税制度」

個人事業主の節税で必ず知っておきたいのが、小規模企業共済です。

  • 掛金は全額所得控除

  • 将来の退職金代わりになる

という特徴があり、節税と資産形成を同時に行えます。
所得が安定してきた事業主の方には、特におすすめです。

見落としがちな控除にも注意

以下のような控除も、意外と申告漏れが多いポイントです。

  • 国民年金・国民健康保険料控除

  • 生命保険料控除

  • 医療費控除

「支払っているのに申告していない」だけで、税金を多く払っているケースも少なくありません。

👉 国税庁|所得控除の概要

よくある質問(Q&A)

Q1. 節税を意識しすぎると税務調査に狙われますか?

A. 正しいルールの範囲内で行っている節税であれば問題ありません。むしろ、帳簿が整理されている方が税務調査リスクは下がります。

Q2. 税理士に相談すると節税効果は変わりますか?

A. 事業内容に応じた制度の選択やタイミングの調整ができるため、結果的に節税につながるケースは非常に多いです。

まとめ|節税は「毎年の積み重ね」が一番効く

個人事業主の節税は、
✔ 経費を正しく計上する
✔ 青色申告を活用する
✔ 控除・制度を使い切る

この基本の積み重ねが、最も効果的です。

「なんとなく申告している」状態を続けると、
毎年少しずつ損をし続けることになります。

税理士法人ビジョン・ナビでは、

  • 自分に合った節税方法を知りたい

  • 今の申告内容が正しいか不安

  • 将来を見据えた税務対策をしたい

といった個人事業主の方向けに、無料相談を行っています。
節税を「一時的な対策」ではなく「経営戦略」に変えたい方は、ぜひ一度ご相談ください。

税理士 林遼平
執筆者:税理士 林遼平
林 遼平(はやし・りょうへい)税理士登録番号:124948号 税理士法人ビジョン・ナビ代表社員。京都出身。大学在学中に公認会計士試験に合格し、東京の監査法人にて上場企業の監査業務を担当。地元京都に戻り、平成29年より現法人の代表社員に就任。税務・会計に加え、IT導入支援や経営計画、労務対応にも精通。公認会計士・税理士・行政書士・社会保険労務士の4資格を保有し、中小企業の経営支援に力を注いでいる。