こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!
「クラウド会計が便利と聞くけれど、本当に導入すべき?」
「自社に合うのかわからない」「セキュリティが心配…」
最近、中小企業や個人事業主の間でクラウド会計の導入が急速に進んでいます。しかし、導入して初めて“思ったより便利!”となる会社もあれば、“使いこなせず逆に負担が増えた…”というケースもあります。
そこで今回は、クラウド会計を導入するメリットと、事前に知っておくべき注意点を、専門家の視点でわかりやすくまとめました。
この記事を読めば、自社にクラウド会計が合うかどうか判断しやすくなるはずです。
■ クラウド会計を導入するメリット
① 自動化で作業時間が大幅に減る
クラウド会計の最大のメリットは、自動化機能です。
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銀行口座・クレジットカードとの自動連携
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毎月の仕訳をAIが学習
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領収書をスマホ撮影するだけで自動仕訳
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請求書データの自動取り込み
これにより、記帳作業を大幅に削減できます。
「経理を3分の1まで短縮できた」という声も珍しくありません。
② どこでもアクセスでき、社内共有が楽
クラウド会計はインターネット環境があればどこでも利用できます。
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出張先で数字を確認
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社長と経理担当で同じ画面を見ながら打ち合わせ
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税理士とリアルタイムで共有
特に中小企業では、社長が自分でも数字をチェックしやすくなるため、経営判断の質が大きく向上します。
③ バックアップ管理が不要で安心
クラウド会計は自動でバックアップされるため、
パソコンの故障やデータ紛失のリスクが最小限になります。
従来のインストール型ソフトでは、データ消失の可能性がつきものでしたが、クラウドにすることで安全性が向上します。
■ クラウド会計導入の注意点
① 使いこなすための初期設定が重要
クラウド会計は便利ですが、最初の設定を誤ると後で修正が大変です。
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勘定科目の設定
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初期残高の入力
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銀行・カード連携の正確な登録
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仕訳の自動ルール設定
ここが不十分だと、誤仕訳が大量発生して帳簿が崩れることもあります。
② 全て自動になるわけではない
よく誤解されますが、クラウド会計は“完全自動”ではありません。
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複雑な仕訳は手動対応が必要
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消費税区分の判断は人のチェックが必要
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月末・決算時には知識が欠かせない
特に税務申告に関わる部分は、専門家のチェックが必須です。
③ セキュリティ対策と運用ルールが必要
クラウド会計は安全性の高い仕組みですが、会社側の運用が甘いとリスクが生じます。
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パスワードの共有
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社員の権限管理
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不必要なアカウント発行
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ログイン履歴の放置
情報漏えいを防ぐため、社内ルールを整備してから運用することが重要です。
■ 導入を成功させるためのポイント
① 導入前に自社の業務フローを整理
クラウド会計は「今の経理が混乱している会社ほど効果が出る」一方、
現状のフローが曖昧なまま導入すると、かえって複雑化することもあります。
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誰が領収書を集める?
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請求書は誰が発行する?
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銀行処理のタイミングは?
このような経理の流れを整理してから導入するのが成功のカギです。
② 専門家と一緒に初期設定を行う
最初の設定が正しければ、その後の運用はとても楽になります。
税理士や会計の専門家と一緒に導入すれば、
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設定ミスゼロ
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科目設定が正しい
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自社に最適な自動化の仕組みが完成
となり、運用コストが大幅に下がります。
ポイント整理
クラウド会計のメリット
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自動化で作業時間が大幅に減る
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どこでも情報共有ができる
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データ紛失リスクが少ない
注意点
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初期設定がとても重要
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完全自動ではない
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社内の運用ルールが必要
よくある質問(FAQ)
Q1:クラウド会計は中小企業でも効果がありますか?
A:大きな効果があります。
特に経理担当が少ない会社ほど、作業効率化のメリットを感じやすいです。
Q2:クラウド会計だけで決算や申告もできますか?
A:可能ですが、専門知識が必要です。
自計化(自社で会計を完結)を目指す場合でも、税理士のサポートを併用する会社がほとんどです。
まとめ
クラウド会計は、経理の効率化だけでなく、
経営のスピードと精度を高める強力なツールです。
しかし、正しい設定と運用体制がないと、本来の効果を発揮できません。
「クラウド会計を導入したい」
「設定が不安なのでサポートしてほしい」
という方は、ぜひ 税理士法人ビジョン・ナビの無料相談 をご利用ください。
最適な設定・運用方法までしっかりサポートいたします。
