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経理代行の料金相場はいくら?比較と選び方

税理士 林遼平

税理士 林遼平

「経理代行の料金ってどれくらいが相場?」「業者ごとに値段が違いすぎて選べない…」
中小企業や個人事業主の方から、こうした相談を受けることがよくあります。

経理代行は、単なる“作業の外注”ではなく、会社の資金管理や経営判断に直結する重要な業務。料金だけで選ぶと、後から「お願いしたかった業務が含まれていなかった…」というトラブルも少なくありません。

この記事では、

  • 経理代行の一般的な料金相場

  • 業務内容ごとの費用の違い

  • 費用を比較する際のポイント

  • 失敗しない外注先の選び方
    を、初心者にも分かりやすく徹底解説します。

「結局どこに依頼するのが正解?」という疑問を解消できる内容です。ぜひ参考にしてください。

■ 経理代行の料金相場(全体像)

相場は“月1〜5万円”が一般的

多くの中小企業が利用している経理代行の料金相場は、
月額1〜5万円程度 が中心です。

ただし相場には幅があり、

  • 業種(領収書が多いほど高くなる)

  • 月間取引量

  • 外注する範囲(記帳だけか、支払管理まで含むか)
    によって料金は変わります。

料金が上がりやすい業務とは?

以下の業務を依頼すると、追加料金が発生することが多いです。

  • 給与計算

  • 請求書発行

  • 支払管理(振込データ作成)

  • 領収書のスキャン代行

  • マイナンバー管理

  • 月次報告・経営分析

単純な仕訳入力だけであれば安く済みますが、経理全体の効率化を図る場合は、ある程度の費用が必要になります。

■ 業務別の料金相場を詳しく比較

① 記帳代行(仕訳入力)

相場:月1万〜3万円

領収書・通帳・請求書などの資料をもとに会計ソフトへ入力する業務です。
経理代行の中でも最もよく利用されているサービスで、
取引量(件数)によって料金が変わります。

② 給与計算

相場:1人あたり1,000円〜2,000円

給与・賞与計算はミスが許されないため、専門知識のあるスタッフが担当します。
従業員数が多くなるほど費用も増加します。

③ 請求書発行代行

相場:月5,000円〜3万円

請求書の作成・送付、入金消込まで含む場合は料金が高くなる傾向があります。
「売掛金管理の自動化」が目的の企業に人気です。

④ 支払管理(振込データ作成)

相場:月5,000円〜2万円

取引先への支払いデータ作成や振込スケジュール管理を行う業務です。
月末月初が特に忙しくなるため、コストが上がるケースがあります。

⑤ 年末調整

相場:1人3,000円〜5,000円

従業員数が増えるほど負担が増すため、外注されることが多い業務です。

⑥ 経営レポート作成

相場:月5,000円〜2万円

試算表の解説や経営アドバイスがつくサービス。
金融機関提出や経営会議に役立つため、成長企業での導入が増えています。

■ 経理代行の費用を比較するときのポイント

① “何が料金に含まれているか”を必ず確認する

同じ「経理代行」でも、サービスの範囲は業者によってバラバラです。

例:

  • A社:仕訳入力のみ

  • B社:仕訳入力+月次報告

  • C社:仕訳入力+支払管理+給与計算

料金だけで決めると、必要な業務がカバーできず、結局追加費用が発生することもあります。

② 税務申告まで連携してくれるか

経理代行と税務申告が別業者だと、

  • 情報連携でミスが起きる

  • 決算が遅れる

  • 二重チェックで追加費用
    といった問題が起きやすくなります。

税理士事務所の経理代行なら、記帳〜税務申告まで一貫でき、総合的なコスト削減につながります。

③ 月次試算表をいつ出してくれるか

経営に活かすためには「スピード」が重要です。
試算表が毎月10日〜20日以内に出るかどうかは、外注先を選ぶうえで非常に重要なポイントです。月末から45日以上かかる場合は遅いと判断されます。

■ 失敗しない経理代行の選び方

① クラウド会計に対応しているか

今や経理業務はクラウドが主流ですが、業者によっては対応が不十分な場合もあります。
freeeやマネーフォワードの認定支援を受けている事務所は、設定や自動化にも強い傾向があります。

② 経営に活かせるレポートを作ってくれるか

単なる数字の入力だけでは経営は良くなりません。
売上・利益・資金繰りをわかりやすくまとめたレポートを提供する外注先は、経営者からの評価が高いです。

③ コミュニケーションのスピード

経理は日々発生する業務です。
質問の回答が遅い業者だと、業務全体がストップしてしまうことも。
対応の早さは信頼性の高さに直結します。

■ ポイント整理

  • 経理代行の相場:月1〜5万円

  • 基本業務:記帳代行・給与計算・請求書発行・支払管理

  • 比較ポイント:料金に含まれる範囲/税務対応/納期

  • 選び方のコツ:クラウド会計対応/レポートの質/対応の早さ

■ よくある質問(Q&A)

Q1:経理代行は途中からでも依頼できますか?

A:可能です。
年の途中、月の途中でも契約でき、溜まった領収書や会計データもまとめて整理できます。

Q2:料金を安く抑える方法はありますか?

A:クラウド会計の自動連携を活用したり、資料の整理を自社で行うことで費用を下げられます。
「丸投げ」が増えるほど料金は高くなる傾向があります。

Q3:税理士事務所に依頼するメリットは?

A:記帳から試算表、決算・税務申告まで一貫して対応できるため、ミスや連携漏れが起きにくく、経営への活用度が高い点です。

■ まとめ

経理代行の料金は、作業量や業務範囲によって大きく変わります。
大切なのは「いくらか」ではなく、「その費用で何をどこまで任せられるか」。

税理士法人ビジョン・ナビでは、
記帳代行・給与計算・支払管理・クラウド会計導入支援・決算までをワンストップ でサポートしています。

「どのプランが最適かわからない」
「相場と比べて妥当か教えてほしい」

そんな方は、まずは無料相談をご利用ください。
費用対効果の高い経理体制を一緒につくりましょう。

税理士 林遼平
執筆者:税理士 林遼平
林 遼平(はやし・りょうへい)税理士登録番号:124948号 税理士法人ビジョン・ナビ代表社員。京都出身。大学在学中に公認会計士試験に合格し、東京の監査法人にて上場企業の監査業務を担当。地元京都に戻り、平成29年より現法人の代表社員に就任。税務・会計に加え、IT導入支援や経営計画、労務対応にも精通。公認会計士・税理士・行政書士・社会保険労務士の4資格を保有し、中小企業の経営支援に力を注いでいる。