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経理アウトソーシングの始め方【完全ガイド】

税理士 林遼平

税理士 林遼平

**経理アウトソーシングの始め方【完全ガイド】

|失敗しない準備・選び方・導入ステップを徹底解説**

「経理担当者が辞めてしまった…」
「社長が経理を兼務しており、もう限界」
「経理のミスが多く、専門家に任せたい」

このような理由で経理アウトソーシングを検討する企業が急増しています。
しかし、実際に導入しようとすると、

  • どの業務を任せるべき?

  • どの会社を選べばいい?

  • 月額の費用感は?

  • 何から手を付ければいいのか…

と悩む経営者が非常に多いのが実情です。

そこで本記事では、
経理アウトソーシングの始め方を、初めての企業でも迷わないように“完全ガイド”として体系的に解説します。

1. 経理アウトソーシングとは?

経理アウトソーシングとは、
請求書処理・支払管理・仕訳入力・給与計算など、社内の経理業務を外部の専門家に委託する仕組みのこと。

特に近年は、

  • 人材不足

  • 経理担当者の高齢化

  • デジタル会計への移行

  • 在宅勤務の普及

が追い風となり、利用企業が中小企業を中心に急増しています。

2. 経理アウトソーシングを始める前に確認すべき3つのこと

導入前に、必ず以下の3点を整理しましょう。

① 自社が抱えている「経理の本当の課題」

例:

  • 経理担当者が退職した

  • ミスが多く、社長チェックが増えている

  • 経理プロセスがアナログで非効率

  • バックオフィスに人件費を割けない

課題を特定するほど、外注の範囲を正確に決められます。

② 外注したい業務範囲を決める

主な外注範囲は以下の通り:

  • 仕訳入力

  • 経費精算

  • 請求書発行・売掛管理

  • 支払業務・買掛管理

  • 月次決算

  • 給与計算

  • 年末調整

  • 資料整理・証憑スキャン

全て外注する「フルアウトソース」もあれば、
仕訳入力だけ外注する「部分アウトソース」もあります。

③ クラウド会計を使うかどうか

経理アウトソーシングの多くは、

  • freee

  • マネーフォワードクラウド

  • 弥生会計オンライン

などのクラウド会計と相性が良く、
業務効率・スピード・ミス削減効果が高いのが特徴です。

3. 経理アウトソーシング導入の流れ(5ステップ)

ステップ1|現状の業務フローを棚卸しする

例:

  • 月末処理

  • 請求書発行のタイミング

  • 支払処理のルール

  • 資料は紙?PDF?

  • 会計ソフトの種類

外注会社に説明するためにも、事前の棚卸しが不可欠です。

ステップ2|外注する範囲と予算を決める

一般的な予算感:

  • 仕訳入力:月2万円〜

  • 経理代行パック:月3〜10万円

  • 給与計算:1人1,000〜2,000円

  • 年末調整:1人2,000円前後

※会社規模・取引量により変動

ステップ3|アウトソーシング会社を比較する

比較ポイントは以下:

  • 経理・会計の専門性

  • クラウド会計に詳しいか

  • 料金体系の透明性

  • 業務の範囲(どこまで対応?)

  • コミュニケーション体制

  • 経営数字を活かした提案があるか

特に中小企業の場合、
税理士法人が提供する「経理+決算+顧問」の一体型サービスが最も安心です。

ステップ4|導入準備(資料共有・ルール決定)

例:

  • 証憑の提出方法(Google Drive・チャットなど)

  • 締め日・支払日の確認

  • クラウド会計の初期設定

  • 権限設定

ここを丁寧に整理すると、導入後のトラブルが激減します。

ステップ5|運用開始(毎月の経理処理)

外注後は、

  • 月次資料の提出

  • 支払データの確認

  • 月次レポートのチェック

などを行いながら安定稼働に移行します。

多くの企業は3ヶ月程度でスムーズに運用できるようになります。

4. よくある失敗と回避策

❌ 失敗1|料金だけで選ぶ

→ 安いプランは「入力のみ」など、業務が限定されているケースが多い。
→ 結果として追加費用が膨らむ。

❌ 失敗2|業務ルールを曖昧にしたまま任せる

→ “証憑が足りない”“締め日が違う”などの混乱が起きる。

対策:最初に業務フローを必ず明確に決める。

❌ 失敗3|税理士と連携していない会社へ依頼する

→ 月次と決算が分断され、ミスや重複作業が発生する。

対策:税理士法人が提供する経理代行を選ぶ。

5. 経理アウトソーシングは“バックオフィスの生産性改善”そのもの

経理アウトソーシングは単なる作業委託ではありません。

  • 経営者が本業に集中できる

  • 経理のブラックボックス化を解消

  • 業務の属人化を防止

  • デジタル化を一気に前進

  • 経営数字の見える化

  • 採用・育成コストの削減

など、多くのメリットがあります。

特に中小企業では、
わずか月3〜10万円の投資で、経理環境を劇的に改善できるのが最大の魅力です。

6. 経理アウトソーシングを検討中の企業へ

「何をどこまで任せるのがベスト?」
「うちは外注すべき会社なのか?」
「クラウド会計の導入も相談したい」

という企業には、当社では無料相談を行っています。

  • 現状の経理フローの診断

  • 外注範囲の提案

  • 最適な料金プラン

  • クラウド会計の導入可否

  • 経営数字を活かす月次体制の構築

などを、専門の税理士が丁寧にご案内します。

\ 経理アウトソーシングの無料相談はこちら /

税理士 林遼平
執筆者:税理士 林遼平
林 遼平(はやし・りょうへい)税理士登録番号:124948号 税理士法人ビジョン・ナビ代表社員。京都出身。大学在学中に公認会計士試験に合格し、東京の監査法人にて上場企業の監査業務を担当。地元京都に戻り、平成29年より現法人の代表社員に就任。税務・会計に加え、IT導入支援や経営計画、労務対応にも精通。公認会計士・税理士・行政書士・社会保険労務士の4資格を保有し、中小企業の経営支援に力を注いでいる。