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相続の相談、司法書士と税理士どっちにする?違いと選び方をわかりやすく解説

税理士 林遼平

税理士 林遼平

こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!

「相続のことで誰に相談すればいいのかわからない…司法書士?それとも税理士?」

このように悩む方は少なくありません。実際、相続には財産の名義変更や税金の申告など、さまざまな手続きが必要となりますが、内容によって相談すべき専門家が異なります。

この記事では、「司法書士と税理士、どっちに相談すべきか?」という疑問にお答えしながら、それぞれの役割や対応できる範囲、選び方のポイントまでをわかりやすく解説します。

この記事を読めば、自分のケースでどちらに相談すればよいかが明確になり、スムーズな相続手続きが進められるようになります。

司法書士と税理士の違いとは?

司法書士ができること

司法書士は、主に相続登記や遺産分割協議書の作成など、法的な手続きを代行する専門家です。相続においては、次のような場面で力を発揮します:

  • 不動産の名義変更(相続登記)

  • 相続関係説明図の作成

  • 遺産分割協議書の作成

  • 相続放棄の手続きサポート

特に不動産を相続する場合、名義変更は義務化(2024年4月施行)されたため、司法書士のサポートが不可欠になっています。

税理士ができること

一方、税理士は相続税の申告・節税対策・税務相談の専門家です。次のようなケースで活躍します:

  • 相続税の申告書作成

  • 財産評価や納税額の計算

  • 生前贈与を含めた節税アドバイス

  • 税務調査への対応

相続財産が基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人の数)を超える場合、相続税申告が必要になるため、税理士への相談が必須です。

相続の内容別「誰に相談するべきか?」

相続登記や名義変更が中心の場合 → 司法書士

不動産の名義変更や書類作成が中心で、税金に関する不安がなければ司法書士が最適です。

相続税の申告や節税対策が必要な場合 → 税理士

相続財産が多い、税金が発生しそう、事業承継も含まれるなどの場合は、税理士に相談しましょう。

両方関係するケースもある

実際の相続では、司法書士と税理士の両方のサポートが必要になることが多いです。そのため、両者と連携している事務所やワンストップ対応が可能な専門家を選ぶと安心です。

ポイント整理:司法書士と税理士の役割の違い

相談内容 司法書士 税理士
不動産の名義変更 ×
相続税の申告 ×
財産評価 △(一部)
遺産分割協議書の作成 △(助言程度)
生前贈与の節税 ×
税務調査対応 ×

よくある質問Q&A

Q1. 両方に相談する必要があるのですか?

A. ケースによりますが、両方に関わってもらうことが多いです。 不動産の相続があるなら司法書士、相続税が発生するなら税理士、両方関係するなら連携できる事務所に依頼するのが理想です。

Q2. どちらに相談すればいいかわからないときは?

A. まずは税理士に相談するのがおすすめです。 税理士は幅広い視点から相続全体を見て、司法書士が必要な部分を適切に紹介してくれるケースが多いからです。

まとめ:まずは専門家に相談して不安を解消しましょう

相続は一生に何度も経験することではないため、何から手をつけてよいかわからないのが当然です。司法書士と税理士の役割の違いを理解し、自分のケースに合った専門家に相談することがスムーズな手続きの第一歩です。

当事務所では、税理士と司法書士の連携体制を整えており、相続手続きをトータルサポートしています。

まずは無料相談で、お悩みをお聞かせください。

税理士 林遼平
執筆者:税理士 林遼平
林 遼平(はやし・りょうへい)税理士登録番号:124948号 税理士法人ビジョン・ナビ代表社員。京都出身。大学在学中に公認会計士試験に合格し、東京の監査法人にて上場企業の監査業務を担当。地元京都に戻り、平成29年より現法人の代表社員に就任。税務・会計に加え、IT導入支援や経営計画、労務対応にも精通。公認会計士・税理士・行政書士・社会保険労務士の4資格を保有し、中小企業の経営支援に力を注いでいる。