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会計事務所の仕事をわかりやすく解説!日々の業務から繁忙期まで

税理士 林遼平

税理士 林遼平

「会計事務所って何してるの?」素朴な疑問にお答えします

こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!

中小企業の経営者や個人事業主の方の中には、「会計事務所って、決算のとき以外は何をしているの?」と感じたことがあるかもしれません。
実際、会計事務所の仕事は毎月コツコツ積み重ねる業務から、年末や確定申告時期の繁忙業務まで多岐にわたります。

この記事では、会計事務所が普段どんな業務をしているのか、繁忙期と通常期の違いを交えながら、わかりやすく解説していきます。
読むことで、会計事務所との付き合い方や、どんなサポートが受けられるのかが明確になり、経営のヒントが得られるはずです。

会計事務所が日々行っている業務とは?

記帳代行・仕訳入力

毎日の取引を正確に記録する「記帳業務」は、会計の基本です。
会計事務所では、領収書や請求書などの資料をもとに、仕訳を行い帳簿を作成します。
これは、月次試算表や決算書の土台となるため、非常に重要な作業です。

記帳代行は特に、会計担当者がいない小規模事業者にとって強力なサポートになります。

月次試算表の作成と経営サポート

毎月の会計データを集計し、「今の経営状況」を見える化するのが月次試算表です。
会計事務所では、試算表をもとに、経営アドバイスや節税の提案なども行っています。

日々の数字に目を向けることで、無駄な支出や資金繰りの問題点にも早めに気づけるため、月次チェックは経営の羅針盤と言えます。

繁忙期ってどんな時期?どんな業務をしているの?

年末調整・法定調書の作成(12月〜1月)

年末になると、従業員がいる会社では年末調整の対応が発生します。
これは、従業員の1年分の所得税を正確に計算し、過不足を精算する作業です。
加えて、源泉徴収票や法定調書の作成・提出も行わなければなりません。

会計事務所はこれらの資料をまとめ、期限内に正しく処理することで、経営者の手間を大きく軽減しています。

確定申告と法人決算(2月〜3月/通年)

個人事業主にとっては、確定申告(2月〜3月)が最大の繁忙期
一方で、法人の場合は「設立月によって決算期が異なる」ため、年間を通じて決算申告の対応があります。

この時期、会計事務所は集中的に、

  • 帳簿の締め作業

  • 決算書の作成

  • 税務申告書の作成・提出
    を行い、クライアントの税務リスクを防ぐため、神経を使う時期でもあります。

意外と知られていない、会計事務所のサポート業務

資金繰り・融資サポート

会計事務所は、税金や会計だけでなく、銀行融資に強い決算書の作成や、借入のための事業計画書作成支援なども行います。
特に中小企業では、資金繰りに悩むケースが多いため、タイムリーな相談が非常に効果的です。

補助金・助成金の申請支援

補助金や助成金は、条件や申請方法が複雑で、自力では難しいと感じる経営者も多いでしょう。
会計事務所では、利用可能な制度の案内や書類作成支援を通じて、活用できる資金を逃さないようサポートします。

会計事務所の年間業務をカレンダーで整理

以下のように、会計事務所の年間スケジュールは比較的安定しつつも、年末〜春にかけて繁忙期を迎えます。

主な業務内容
1月 年末調整・法定調書提出・償却資産申告書の作成
2月〜3月 確定申告(個人事業主)、法人の決算対応(3月決算法人が多い)
4月〜6月 新年度の会計処理、月次試算表の作成、資金繰りの見直し
7月 源泉所得税の納付・中間申告(該当法人)
8月〜11月 通常業務(月次処理、記帳代行、融資対応など)、決算法人の対応
12月 年末調整準備・顧問先の翌年の経営計画支援

よくある質問Q&A

Q1:会計事務所と税理士事務所は違うのですか?

基本的にはほぼ同じ意味で使われています。
ただし、「会計事務所」は記帳や会計処理中心、「税理士事務所」は税務申告や税務代理が中心というイメージを持たれることもあります。
実際は、税理士が在籍する会計事務所が多く、両方のサービスを提供しているケースが一般的です。

Q2:会計ソフトを使っているけど、会計事務所に依頼する意味はありますか?

あります。
会計ソフトは便利ですが、「入力が正しいか」「税務上の処理として適切か」は別問題です。
専門家のチェックを受けることで、税務調査のリスクを減らし、節税につながる提案も受けられます。

まとめ|数字を味方に、会計事務所と一緒に経営を整える

会計事務所は、ただ「数字を扱う場所」ではありません。
日々の記帳や試算表の作成から、決算・申告・融資サポート・補助金申請まで、経営を数字で支える心強いパートナーです。

「今さら聞けない」「相談するほどのことじゃない」…そんな悩みも、ぜひお気軽にご相談ください。
税理士法人ビジョン・ナビでは、初回無料相談を承っております。
事業の安定と成長を、一緒に築いていきましょう

税理士 林遼平
執筆者:税理士 林遼平
林 遼平(はやし・りょうへい)税理士登録番号:124948号 税理士法人ビジョン・ナビ代表社員。京都出身。大学在学中に公認会計士試験に合格し、東京の監査法人にて上場企業の監査業務を担当。地元京都に戻り、平成29年より現法人の代表社員に就任。税務・会計に加え、IT導入支援や経営計画、労務対応にも精通。公認会計士・税理士・行政書士・社会保険労務士の4資格を保有し、中小企業の経営支援に力を注いでいる。