こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!
中小企業の経営者の方から「社員が数字に関心を持たない」「経営の厳しさが伝わらず危機感に差がある」といった声をよくいただきます。
実際、社員に経営数字を共有しないままでは、経営者と現場との間に意識のギャップが広がりやすくなります。逆に数字を“見える化”して共有すると、社員一人ひとりが経営を「自分ごと」として捉え、行動が変わります。
この記事では、中小企業が社員に経営数字を浸透させるための 見える化手法 をわかりやすくご紹介します。
なぜ社員に経営数字を共有すべきなのか
経営者と社員の温度差をなくす
「売上が足りない」「コストを下げたい」と言っても、社員が数字を理解していなければ伝わりません。数字を共有することで、経営者と社員の視点を一致させることができます。
自律的な行動を促す
数字を意識すると「自分の業務が利益にどう貢献しているか」が見えるため、主体的に改善や工夫を行うようになります。
組織全体のモチベーション向上
数字の達成度を共有することで「目標に向かって一緒に取り組む」という一体感が生まれます。
経営数字の“見える化”手法
① KPIの設定と共有
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売上・利益だけでなく、行動に直結する KPI(重要業績評価指標) を設定する
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「新規顧客数」「リピート率」「在庫回転率」など、部門ごとに関連する数字を見える化する
② グラフやダッシュボードで視覚的に伝える
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売上や利益をグラフ化して変化をわかりやすくする
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クラウド会計やBIツールを使えばリアルタイムで情報共有が可能
③ 社員参加型の数字ミーティング
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毎月の試算表をもとに「良かった点」「改善点」を一緒に話し合う
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経営者が一方的に説明するのではなく、社員に意見を出してもらうことで理解が深まる
④ 成果とリンクした評価制度
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数字に基づいて評価や賞与を決定することで、社員が数字を意識せざるを得ない環境をつくる
ポイント整理
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経営数字を浸透させることで「温度差解消」「主体的行動」「モチベーション向上」が期待できる
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KPI設定・グラフ化・ミーティング・評価制度の活用が効果的
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社員が「自分の仕事が経営にどう貢献しているか」を理解できる仕組みづくりが大切
よくある質問Q&A
Q1. 経営数字を社員に公開すると不安を与えませんか?
A. 数字は「危機感を持たせるため」だけでなく「成果を共有するため」にも使えます。適切な伝え方を工夫すれば、社員の不安よりもやる気を引き出せます。
Q2. 数字に弱い社員にも理解してもらえますか?
A. グラフや事例を使えば十分理解できます。大切なのは「難しい会計用語を並べる」ことではなく、「現場の仕事と数字をつなげて説明する」ことです。
まとめ
経営数字を社員に浸透させることは、中小企業にとって 組織力を高める最重要課題のひとつ です。
数字の見える化によって社員の行動が変わり、会社全体が同じ目標に向かって進む体制が整います。
税理士法人ビジョン・ナビでは、 管理会計の仕組みづくりや、経営数字のわかりやすい共有方法 をサポートしています。
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