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経理初心者がまず覚えるべき基礎知識まとめ

税理士 林遼平

税理士 林遼平

こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!

「経理担当になったけれど何から覚えればいいかわからない…」
「社長として最低限の経理知識は身につけたい」

中小企業でも、経理の基礎をしっかり理解しておくことはとても重要です。しかし、専門用語や仕訳、帳簿管理など、初めて触れる内容はわかりにくいものが多く、苦手意識を持つ方も少なくありません。

そこで本記事では、経理初心者が“まず”覚えるべき基礎知識を、やさしく丁寧にまとめました。
これを読めば、経理の全体像がつかめるようになり、毎日の作業がぐっと理解しやすくなります。

■ 経理の基本をつかむために知っておくべきこと

① 経理の役割は「会社のお金の流れを管理すること」

経理の目的は、会社のお金の動きを記録し、経営判断に役立てることです。
具体的には:

  • お金が「いつ」「どこで」「何に」使われたかを記録

  • 請求書・領収書の整理

  • 銀行口座の残高管理

  • 給与計算や支払い処理

  • 決算書作成の準備

経理は会社の健康状態を“見える化”する、とても重要な業務です。

② 会計の基本は「貸方(クレジット)と借方(デビット)」

経理で必ず出てくるのが仕訳(しわけ)です。
この仕訳は、すべて「借方(左)」と「貸方(右)」の二つで成り立ちます。

例えば、備品を現金で買った場合:

  • 借方:備品費

  • 貸方:現金

この「どの勘定科目を使うか」が会計の基本です。
初心者はまず、よく使う科目に慣れることがポイントです。

■ 初心者が覚えておくべき“主要な勘定科目”

① 日常業務でよく使う科目

経理担当が毎日のように使う主要科目は次の通りです:

  • 現金・普通預金:お金の出入り

  • 売上高:収入の記録

  • 仕入・外注費:商品購入や外注費

  • 旅費交通費・通信費・消耗品費:日常の一般経費

  • 未払金・買掛金:後払いの支払い

  • 売掛金:売上の後受け取り分

これらが扱えるようになれば、基本的な仕訳は問題なく処理できます。

② 消費税の区分も早めに理解しておく

仕訳でつまずきやすいポイントが、消費税の区分です。

  • 課税仕入

  • 課税売上

  • 非課税

  • 不課税

などの区分を理解しておくと、後々の消費税申告がスムーズに進みます。
(※最新の税制情報は国税庁サイトをご確認ください:https://www.nta.go.jp/)

初心者がまず整えておくべき経理の仕組み

① 領収書・請求書の整理ルールを決める

経理初心者が最初につまずくのが「書類整理」です。
日付順・支払方法別・月別など、ルールを決めるだけで格段に作業が楽になります。

ポイント:

  • 月別クリアファイルをつくる

  • 日付の古い順に並べる

  • 支払方法(現金・カード・振込)を分ける

これだけで帳簿付けのスピードが大幅にアップします。

② 会計ソフトを活用して効率化

最近の会計ソフトは、領収書をスマホ撮影するだけで自動仕訳してくれるものが多く、初心者でも扱いやすい設計になっています。

クラウド会計ソフトを使うと:

  • 銀行明細が自動連携

  • クレジットカード明細も同期

  • よく使う仕訳を学習して自動化

経理の負担が一気に減るため、初心者ほど積極的に使うべきツールです。

 ポイント整理

経理初心者が押さえるべき5つの基礎

  • 経理の目的は「お金の流れを記録して経営に活かすこと」

  • 仕訳は「借方」「貸方」の理解が基本

  • よく使う勘定科目から覚える

  • 消費税区分(課税・非課税など)は早めに理解

  • 書類整理と会計ソフトで仕組みを整える

よくある質問(FAQ)

Q1:経理初心者が最初に勉強すべきものは?

A:仕訳の基本と勘定科目の意味です。
ここを理解すると、会計ソフトの仕組みもスムーズに理解できます。

Q2:会計ソフトはどれを選べばいい?

A:会社の規模や業務量に合ったものを選ぶのがポイントです。
クラウド型は初心者でも扱いやすく、データ共有が楽なのでおすすめです。

まとめ

経理の基礎知識は、ポイントを押さえれば短期間で身につけられます。
そして、正しい知識を持つことで、経営の数字が“見える化”され、意思決定のスピードが大きく変わります。

「経理担当者を育てたい」
「初心者でもできる経理体制を作りたい」

そんな方は、ぜひ 税理士法人ビジョン・ナビの無料相談 をご利用ください。
経理初心者でも安心して業務ができる環境づくりを丁寧にサポートいたします!

税理士 林遼平
執筆者:税理士 林遼平
林 遼平(はやし・りょうへい)税理士登録番号:124948号 税理士法人ビジョン・ナビ代表社員。京都出身。大学在学中に公認会計士試験に合格し、東京の監査法人にて上場企業の監査業務を担当。地元京都に戻り、平成29年より現法人の代表社員に就任。税務・会計に加え、IT導入支援や経営計画、労務対応にも精通。公認会計士・税理士・行政書士・社会保険労務士の4資格を保有し、中小企業の経営支援に力を注いでいる。