月初・月末の業務はこう違う!税理士事務所の1か月をのぞいてみた
リクルート
「帳簿をつけるだけ」じゃない税理士事務所の仕事とは?
こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!
「税理士事務所って、いつも同じような仕事をしてるんでしょ?」
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
でも実は、税理士事務所の業務は月のタイミングによって大きく変わるんです。
この記事では、「月初」と「月末」でどう業務が違うのか、
そして1か月を通してどんな仕事をしているのかを、リアルにお伝えします。
税理士事務所に興味がある方、就職を考えている学生さん、経営者の方にもおすすめの内容です。
税理士事務所の業務は「月のリズム」で動いている
月初は「資料回収」と「会計入力」がメイン
月初(1日〜10日頃)は、前月の取引データを集めて処理する時期です。
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クライアント(顧問先)から請求書や領収書、通帳コピーなどを受け取る
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会計ソフトにデータを入力し、帳簿を整える
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不明点や不足資料の確認連絡をする
この時期は、「正確な会計の基礎づくり」を進める大事なフェーズです。
月末は「報告書作成」や「経営相談」などのアウトプット中心
月末(20日〜末日)は、まとめたデータをもとに、以下のような業務を行います。
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月次報告書の作成
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クライアントへの報告面談(オンライン or 訪問)
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資金繰りや利益の相談対応
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決算が近い会社にはその準備も
ここでは「会計のプロとしての提案・サポート」が求められる時期です。
1か月の業務をざっくりカレンダーで解説!
ある中小企業担当者の1か月の流れ(例)
日付 | 主な業務内容 |
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月初(1〜10日) | 顧問先からの資料回収/会計入力スタート/未提出先への催促 |
中旬(11〜20日) | 入力チェック/試算表作成/社内ミーティング・進捗確認 |
月末(21〜31日) | 月次報告書作成/顧問先への報告対応/経営者との相談 |
📌 顧問先の業種・規模によって変動しますが、おおむねこのようなリズムで動いています。
月によって「繁忙度」も変わります
特に忙しいのは12月〜5月の「税務申告シーズン」
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12月:年末調整の準備
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1月:法定調書/給与支払報告書の提出
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2月〜3月:個人の確定申告
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3月〜5月:法人の3月決算ラッシュ
この時期は税理士事務所にとっての「繁忙期」。職員は一丸となって、申告業務に取り組みます。
比較的落ち着く6月〜8月はスキルアップや研修の時期
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新入社員の育成
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業務改善やシステムの見直し
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税制改正や新制度の勉強会参加
この時期は、忙しさが落ち着くぶん、社内の成長に投資するタイミングです。
よくある質問Q&A
Q1:月末は本当に忙しいんですか?
はい、月末は報告書の提出や面談が集中するため、業務量が多くなります。
ただし、しっかりチームで分担して進める体制が整っている事務所が多いので、過度な残業は避けられる傾向にあります。
Q2:月初と月末、どっちが大変ですか?
どちらも違った大変さがありますが、ミスが許されない「月末の報告業務」のほうが緊張感は高めかもしれません。
一方で、お客様と直接やり取りできるのはやりがいにも繋がります。
まとめ|1か月を通じて、税理士事務所は「攻め」と「守り」を繰り返している
税理士事務所の業務は、
月初は「情報を集めて整える守りの時期」、月末は「提案・報告する攻めの時期」というように、リズムがあります。
どちらもクライアントにとって欠かせない役割であり、
数字だけでなく、人との信頼関係を築くことが大切なのです。
💬「もっと詳しく知りたい」「事務所の見学をしてみたい」という方は、お気軽にお問い合わせください!
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著者情報
税理士法人ビジョン・ナビ|代表税理士 林 遼平(はやし りょうへい)(登録番号 124948号)
中小企業の税務顧問から創業支援、若手職員の育成まで幅広く対応。
「税理士業界のリアルをもっと身近に」をテーマに情報発信中