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予定納税額とは?計算方法と減額申請のポイントを解説

作成者: 税理士法人ビジョン・ナビ|2025.04.29

こんにちは、税理士法人ビジョン・ナビです!

個人事業主やフリーランスの方からよくいただく質問に、
「予定納税って何?」「減額申請できるの?」 というものがあります。

この記事では、
✅ 予定納税の基本的な仕組み
✅ 計算方法
✅ 減額申請のポイント
を、わかりやすくまとめました!

予定納税とは?

予定納税とは、前年の所得税額に基づき、当年分の所得税を前払いする制度です。

対象者:

  • 前年の確定申告で、所得税額が15万円以上だった個人事業主・フリーランス

納付スケジュール:

  • 第1期分:7月末まで

  • 第2期分:11月末まで

✅ つまり、1年後にまとめて納税しないよう、あらかじめ分割して納める仕組みです。

予定納税額の計算方法

基本はとてもシンプル!

【計算式】
前年の所得税額 - 定額減税(対象者の場合)= 予定納税基準額

予定納税基準額 ÷ 3 = 第1期・第2期それぞれの納付額

【例】

  • 前年の確定申告で所得税30万円

  • 予定納税基準額=30万円

  • 第1期15万円、第2期15万円ずつ納付

✅ 定額減税がある年(例:令和6年)は、ここから差し引かれる特例も!

【参照】国税庁:予定納税制度の概要

減額申請のポイント

予定納税は、必ずしもそのまま支払わなければならないわけではありません。
収入が下がったり、特別な事情があれば「減額申請」が可能です!

減額申請が認められるケース

  • 収入が大幅に減少した場合(売上低下、廃業など)

  • 必要経費が前年より大きく増加した場合

  • 災害や事故で事業に支障が出た場合

  • 家族の扶養増加などで所得控除が増えた場合

減額申請の手続き方法

  1. 「予定納税額の減額申請書」を税務署に提出

  2. 申請理由や見積もり根拠を添付(例:収支計算書)

  3. 税務署の審査を経て、認められれば減額適用!

✅ 減額申請の提出期限は、

  • 第1期分対象なら 7月15日(または7月末)まで

  • 第2期分だけ対象なら 11月15日まで

【注意】
提出が遅れると、減額できなくなるので早めに動きましょう!

よくある質問Q&A

Q:申請しても絶対に減額されますか?
A:いいえ。審査の結果、減額が認められない場合もあります。しっかりした収入見積書の提出が大切です!

Q:第1期だけ減額して、第2期はそのまま納付できますか?
A:できます。状況に応じた柔軟な対応が可能です!

まとめ|予定納税は「早めの行動」がカギ!

  • 前年より大幅に所得が減りそう

  • 今年は思ったより利益が出ない

そんなときは、迷わず「減額申請」を検討しましょう!

💬 税理士法人ビジョン・ナビでは、予定納税額の見直しシミュレーションや減額申請サポートも行っています。
ご相談だけでもOKですので、ぜひお気軽にお問い合わせください!

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👤 この記事を書いた人

税理士法人ビジョン・ナビ|代表税理士 林 遼平
予定納税の適正化アドバイスを得意とし、多くのフリーランス・個人事業主の資金繰り改善をサポート。
難しい税制もわかりやすく伝えるスタイルが好評。